─応接間での一件─
[何も1つの部屋に立ち困るから異様な空気も酷くなるのだろう。
ならばすぐにその場を後にすべきだと足を動かしたつもりだった。
こんな人のいる目の前で面白いこと>>129を言われてしまうまでは]
何のことかな。覚えていないが…。
[はぐらかすように笑みを浮かべながらジェフの思考は過去へと遡り。
その中で顔の整った愛らしい少年セシルとの出来事>>126を見つけ出せば、皺のできた目尻が深く刻まれた]
君はこんなところで何をしてるんだ?
冗談にしては不謹慎過ぎるだろう?
[あの時の出来事はジェフとセシルの他の人物は見ていない。
ジェフ自身があの絵画に特別思入れがあることは、館に住むほとんどの者が知っているようだが、わざわざ今口にはしないだろうと考えた。
結果、彼を非常識だと詰るような視線を向ければその間に制止の声>>130も聞かずに身を翻してしまう。
その間もギャラリー>>136には一層笑みを崩すことはなく。
昔から自分には突っかかってくる無表情の彼が激情に身を震わせる姿はジェフからすれば滑稽で仕方なかった]
(140) 2016/07/27(Wed) 21時頃