……もう「診断」は始まってます?
[>>60茶化したように一拍おく。
思い出しても平静を保っていられるように、心を武装しておく必要があった。
「帰ったら話がしたい」>>122なんて、まるで離婚を決意した妻が言うような台詞には、頷くことで精いっぱいだった。実際には書類上で何の繋がりもない自分たちは彼がただ「出ていく」とか「他の眷属と暮らす」とか言うだけで簡単に終わってしまうのだけれど。]
俺の工房は元々俺のものじゃなくて、師匠とその息子のものだったんですけど、立て続けに死んでしまいましてね、師匠に死に際「生き返ってくるからそれまで工房を頼む」って言われてしまって。
嗚呼こりゃ長生きしねぇとなって、眷属にしてくださいってクチキ先生に自分を売り込んだのがきっかけですね。
何か月くらいかなー、結構ねばって、最終的に折れてくれてから100年ちょっとです。
長生きしたい理由があった、長生きさせられないかもしれないって彼は言いましたけど、御覧の通りですよ。俺の目に狂いはなかった。
(140) 2019/10/10(Thu) 23時頃