[ 正面、赤と肌色が見えて。 きりっとしてるなあ、って、 いつか美容院で感じたみたいな、瞳と目が合って。 そこでようやく、自分の白い顔が見えた。 ゆっくり瞬きをして、ぼやけた視界が明瞭になって、 遅れて、遅れて、返事が聞こえてきて。 わかんないって、その言葉に、 聞いてごめんねって、思ってしまった。 家に帰れたって、その言葉に。 そうだったらいいなって、 ほんとうに、他人事みたいに思ってしまった。 ]
(139) 2015/06/24(Wed) 23時頃