―関ノ原 中心へ向かう―[呼び戻した馬を走らせ、原の中心部へと向かっている。肉が削がれた左足からは今も血が垂れているが、構っている暇は無い。動きが鈍るという事も無いだろう。] ……祭文亡き今、俺にとっちゃ森が脅威。 土下が前から攻めるなら背を付いてやろうじゃねえか。[土下の「土竜」が届けた文に記された、“赤嵐寺の僧兵”とやらも気になっていた。] 風向きが更に東優位に傾けば、 伸睦殿の気も変わるかもしれん。 そうは思わんか?[隣を走る近習に語りかけ、遠くで演舞に煽られた炎陣が燃えるのにも気付かず。悠仁は、再び李伸睦が立てる茶を飲み語らえる日を想い、*笑っていた*。]
(139) 2015/05/20(Wed) 00時半頃