[廊下の向こうからの呼び掛け>>106に手を止める。
そちらを向いた響月>>114に釣られるように視線を向ければ、年上の同級生の姿。2組の教室に入る誰かの姿も見えた気がした。
やっほー、と手を振る柏木に少し顔を顰めるだろうか。意地でも手は振り返さない。絶対にだ。]
……馴れ馴れしい
[届かないだろう声量で呟いてから、響月の方に伸ばしていた手を下ろす。
響月は居残りから逃げたらしい柏木の頼み>>121を聞いてやるらしい>>131。
そういえば“元”同級生だったか。ひーくん、りっくんと呼び合うのだから二人はきっと仲が良いのだろう。]
じゃあ、これで
……は?
ああ、それなら別に構わね……ないです
[2組に行くなら、会話も終わりだろう。待って話す程の話題も無ければ関わりも無い。
さっと手を取られ握手をされたと思えば、次は呼び名の提案である。ニコラスちゃんよりはマシだろうと頷く。
奇妙な敬語なのは、つい先程まで年下だと思い込んでいた相手が年上だとわかったせいに違いない。
それから響月が2組に向かうのを5秒程見送って、久しぶりに暴行以外に他人に触れた手を見下ろした。]
(139) 2015/01/21(Wed) 15時半頃