>>131
どこでもいいっちゃいいんだが…欲を言やァ角部屋じゃない方がいいな。
[そうは言いつつも鍵束から適当に一本選び、ポケットに入れた。]
はは。勿論、自分のことはなるべく自分でやるさ。
でも食事は皆で食べたいもんだな。
[軽い口調でそう返す男は、口には出さないが独りというものが苦手だった。灯りに惹かれる蛾のように、人の気配があるところにふらふらと出かけてゆく。昼は誰かの庭、夜は酒場。独りで家(と呼べるほど広くもないが)にいると、寒くもないのに凍えてしまいそうだった。だからだろうか。
ノアはルパートの誘いに、散歩紐を見た犬のように飛びついた]
そうだよ!俺随分アンタと飲んでないような気がするぜ!
よし飲もう、今から飲もう!
ちょうどフーバーのお嬢さんからもらったワインが…ん?これここのやつか?まァ何でもいいや!乾杯しよう!!
[懐から半分程入ったワインの瓶を取り出して掲げる庭師だった]
(139) 2018/07/23(Mon) 21時半頃