( 嗚呼、死神も所詮。 ひとと然して変わらない存在なんて 本質迄見抜けやしないもんだから。 生有るうつつよりも、そちら側、ってんのが。 つい、と惹かれちまったのは罪だろうか──。 )[>>@67 変わらず緩く微笑むばかりの彼に、 そのうちにある企みも知りもしないで 表面ばかりをなぞっている。 深く、問いたいこころを一旦打ち止めるように 掌にしかと浮かんだ扇子の感触の裏で、 それでも何処か、『後で聞きゃあいいだろう』。 ───そう、思っていたのさ。]
(138) 2017/06/22(Thu) 16時半頃