[相模の返事がどうであれ、笛鳥を回収しに食堂を出る。
恐らくは部屋で寝てでもしたのだろう。小学生の様にはしゃいで居た所を見れば、どうせ言葉通り大して眠れなかったのだろう、容易に予想が付く。中学の頃から変わってる気配が無いと思うのは私だけだろうか。
相変らず手がかかる、と本日何度目かの溜息を吐いた。幸せが逃げると言う迷信等、私は信じて居ない。それなら私はきっと、とっくに不幸の渦に呑み込まれているだろう。]
…おい、笛鳥!!
[>>131そうこうしていれば、迷子の子供の姿がやがて目に入るだろう。まだ、呼び続けていただろうか。兎も角、さっさと黙らせようとその背に少し大きめの声で呼びかけた。]
……そんな大声を出すな、迷惑だろう。
第一煩いし、心臓に悪いから止めろ。
[何方かと言えば、後者の方が本音だ。
私は、そんなに心臓が強い方では無い、と言えば冗談になるのかならないのか。微妙なラインだが。]
……人を真っ先に頼るより、先に探す努力なり。
せめて携帯を使う様にしてくれ。
[『頼むから』、とこれを言うのは何度目だろう、としみじみと思いながら案の定学習される事は無い気はするのだが。]
(138) 2014/04/07(Mon) 19時半頃