……一平太。[何となく気まずいような気がして、口にする名は呼びかけではなく、呟き。まだ距離がある相手には、まず聞こえないであろうもの]いや、何も避けるこたあねえんだ、俺がちっとばかり物忘れしちまってるだけで。[それでも、なぜか、自分が『探ろうとした』という、後ろめたい感覚がある]……別に。やましいこたあねえじゃねえかよ、お互い。[がしがしと頭を掻いて、ざくざくと砂を踏んで歩み寄る]おうい、一平太。今日も暑いなあ。[少年の周りに広がる、空の青、海の青が、やけに眩しかった**]
(137) 2011/08/17(Wed) 22時頃