279 宇宙(そら)を往くサルバシオン


【人】 意匠造形 シルク


 まっ  て、

[ ジェットパックが普段より大きな音を立てた。
背中を見送るばかりだった身体が、僅かな間だけ歩みを越える。伸ばした手は、談話室を出る大きな影>>135に伸ばされた。

もし振り払われず指をかけることに成功したなら、軽い身体は巨躯を通り過ぎて前面に至るだろう。
払われる、あるいは何らかの拒絶を受けるなら、別の軌道を描いて道を逸れることになる。

どちらにせよ、その終着点から男の顔を、目を、見つめ。]


 よくは 、 なかっ た、 よ。


[ ただそれだけを口にした。]

(137) 2020/08/29(Sat) 00時頃

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