―昼→午後/大衆食堂『森の真珠』―
>>132
(ようやくイアンの元に戻る。少し心配と諸々でげっそりした顔になっていただろうが…何とか彼には伝わらないように表情で誤魔化せたらいい。戻った頃には昔頼んでいたサイズより一回り小さいオムライスが届いていることだろう。……やはり、故郷の味は一番だ。幸せに浸るように一口一口大切に。)
ああ、彼女は…前に仕事でね。お互いに暫く滞在するから、その内また会うつもりだよ。
(嘘は言っていない。だが先程から胃がキリキリと動いている気がする。上司に負の感情を送り過ぎた呪い返しだろうか。しかし、変わらない味わいはそんな胃の痛みも何処かへやってくれる。自然と笑みがこぼれる中……外から雨粒のこぼれる音がした。そういえば今日は嵐がくると船頭が言っていたような気がする。)
降り始めたみたいだな、雨……あんまり酷くならなきゃいいけど。
(昼営業が終わったら、スージーも交えて少し話が出来るかもしれない。紙袋の中身はあと三つほど。王子様なんて恰好が付くような男でもないが、少しでも喜んでくれることを少しだけ期待しつつ、店内が収まるまで此処にいる事をイアンに提案するつもりだ)*
(137) 2017/08/12(Sat) 00時頃