131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―


【人】 座敷守 亀吉

[ ごめん、オスカー。君の願いも仇も、「僕」は何も…。
銃の弾丸が、やけに遅く見える中、友達の最期を思い出す。
息巻いて禁忌に手を染めても尚、呪いを為して晴らす事も出来なかった。

  ごめん、ヘクター。本当にコレで、騎士なんて失格だ。
死の弾丸は心臓へと近づいていく。逃げ切れないそれを見ながら『王』を思う。
彼を支える事を放棄したのは自分。そこに後悔はあるが、それでも彼と決別する道を決意したのは自分。

  ごめん、ティソ。もう僕は、君に応える事も討たれる事も。
弾丸が身体を貫く途端、意識が灼熱した。その中で友達と呼んでくれた声を。
友達の願いを晴らす為選んだ道。最期まで引き戻そうと何度も何度も呼びかけてくれていたのに。もうそれに何かの意志や言葉を返すことも出来ない]

(136) 2014/08/23(Sat) 03時頃

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