…「こう」?
ん、と。 …あんまり、思いだせない んだけど。
[実の年齢には明らかに相応しくない幼子に向ける様な褒め言葉>>131に、
――気分を害する様子も無く、黒檀を見たまま、一つだけ頷いて。
続く女の問いを咀嚼するように。こくり、こくり。と、再び何度か浅く頷いた。]
…え、っと。
――学校に行ってて、とうさんと、かあさんと…、おとうとが、いて。
…ともだちと、あそんだり、してた。
[たしか。 と付け足すその記憶は、酷くうろ覚えらしい。
忘れた訳ではないのだけれど、思い出そうとすると――
直ぐに面倒になって、…どうしても思い出せない。
ただ、器として――呼ばれるまでは。
ありきたりとも言える極普通の生活を送っていたのだけは、充分に伝わったか。
これで聞きたい事の答えになるのか判らないと、かくり、首を傾ぎながら。]
学校にいくのも。あそぶのも、すき だった。
(136) 2011/04/19(Tue) 23時半頃