―廊下>>133―
ピンクの霧?…って、…
[明之進に語ったことのアレンジだなんて知らず、小首を傾げ――掌で撫で示された先を見てぎくりとした。頬は僅かに赤い。]
…ばっ、か、…そりゃ、ミナカタ先生も…怒るだろ…
急に脱いだりしたんじゃないのか…?
[やんちゃなのは知っているから、そんな指摘をして。
局部のほうではなくてケイイチの顔を見遣る。]
―――、…蝶。じゃあ、やっぱりもう…侵入を許してるってことなのか…。
[険しい表情を浮かべ。
粘液を浴びた熱故か、常の「カン」のようなものは鈍っていた。窓際に追い詰められるような格好になっても――彼のほうが、自分より随分背も低いということで油断していたのもあるだろう。]
…な、に……?――や、待っ…近い、って
ちょっと、体が熱いだけ、…動けるし、戦える。
[狼狽するのは、――救出作戦の時のキスを思い出すから。見下ろしながら、誤魔化すように眼をそらす*]
(136) 2018/02/21(Wed) 23時半頃