ひ ゃ ひ ゃ ひ ゃ ひ ゃ
[ガギィ、と音を立てて腹に刺さった氷の棘を砕ききる。
細長い枝のような氷が突き刺さったままだが、それを意に返さずに目の前の女を呪い殺そうかと言うほどに強く睨み付ける。
もっとも、その瞳は仮面に隠されて見えないだろうが]
おまぇも穢れだ
穢れてる かならず食らうぞ
すり潰してやる お前の中身が何色か
潰して見てやろう きっときっと
ーーーーーー汚かろう
[腹からは臓物の代わりに暗緑色の体液が溢れ出している。
全力で目の前の女に突撃するーー無論それでも異形の者たちからしたら酷く緩慢な動きでーーその超重量の身体を叩きつけに行った。]
[それで切り裂かれ死のうと構わない。
化け物は理解し始めていた。ここで死ぬことはない。少なくとも今は。
そして本当に死んでも構わない。剣でどこを切り落とされ貫かれても……きっと我が肉体が…血潮が……目の前の女を穢すから]*
(136) 2015/09/17(Thu) 22時半頃