ー1F・蜂蜜ー
…おぉー
[部屋に入り、ボストンバッグを置いて部屋を見回す。名前の通り蜂蜜色で纏められた室内に、感嘆の声を漏らした。
自分の瞳の色と同じだったが、ここに決めたのは誰か。どこでもいい、と言ったから部屋割りを決めた人間の一人だと思うけれど。]
すっげえ、…お、なんだ
[備品を手にとってみたり、窓から外を見てみたり。荷物を置きに来るだけのつもりが、想像以上に良い部屋を見るのに時間を使ってしまった。
ポケットの携帯を取り出し画面を見れば、メールが二通。
先に来ていた方を見れば、誘ったものの何も教えていない後輩からのメールで。書かれた一文にクスリと笑いつつ、返信する。]
夜か…うん、…
[もう一通のメールへの返信画面を呼び出して、少し考える。特に予定はない、はずである。部屋へ突撃すると言ったが、それ以前や以後なら余裕があるし、まぁ今日必ず行かなければならないこともないだろう。
ふん、と頷いて返信を送って、携帯を閉じた。
鞄から取り出した帽子を被れば、一応部屋の鍵を閉めて玄関へ向かう。
そこには誰かいただろうか。既に笛鳥や押川がいれば、「待たせてごめん」と全力のぶりっ子。**]
(136) 2014/04/09(Wed) 20時頃