――――!!
[袋が開いた瞬間、咄嗟に、口を押えていた。
涎が反射的に溢れようとして、ぐっと唇を噛む。呼吸が、熱と速度を増していく。
それを持ってきた経緯を聞いて、――頭が、殴られたような気分になった。
四井が、人に伝えている?
"食事"としては合理的かもしれないが、人としての尊厳はどうなる。組織は自分に、そういう扱いを取ると決めたのか?
朧が様子を見に来たのも、そのため……?
足元が崩れそうな感覚を覚えながらも、目はペットボトルに釘づけになっていた。
誰の物とも知れない精液で満たされて、とぷとぷと揺れるそれ。
臭いもひどく、色も斑で生理的な嫌悪感が酷い。
だが無情にもヘクターの手で、唇にきつく押し付けられる。
力が強く、歯に挟まれた唇が切れて血が滲んだ。]
んんんん!!んー!んー!んぅーーーーー!!
[目を見開きながら何度も首を振り、唇を閉じて拒絶を示す。揺らした反動で口の端から白濁が筋を作った。
いくらなんでもそんなもので、腹を満たすわけにはいかない。**]
(135) 2016/06/12(Sun) 00時半頃