[見下ろした黒髪>>86の奥
卓上に並んだ努力賞のオムライス>>83は誰が作った物かは明らか。
京極さんが作った物>>1:361とは似ても似つかない一品ではあったが、それを食べている二人を、じと見つめる。
歪みそうな感情を顔に出すのを堪える程には千秋もラルフも気の置けない存在ではあるし、
──独占欲を言葉に乗せてしまうほどの勇気も自惚れも、今はない。
ああ、もしかしてあの胡散臭い人が見ていたのも律ではなく京極さんの作った一品だったのではないか>>1:368。
もしそうならば渦巻く物をおくびにも出さなかったのだから>>1:421>>1:422、ただの胡散臭い人ではなかったのだろう。
自分と比べて、面映ゆい心持ちになって目を細めた。]
カメラねぇと、写真撮れねぇから…
[言い訳がましく呟いた言葉は聞こえたかどうか分からない。]
(135) 2015/11/26(Thu) 23時半頃