[薬缶の鳴声に引かれて、火を落とせば、食器棚より口広のカップを取り出し、湯で冷気を削ぐ作業。陶器のポットも温めれば、角が取れ香りと味が広がりを見せる。手馴れた所作だ。人を殺す以外に、彼女と出会う前に覚えていた手習いはこれくらい。いや、人間らしい慣習はこれくらいだと言ったほうが正しい。まろやかな渋味と舞い散る香、それに延々と降り続く雨が下げる気温を拭う温かみ。彼女に足りない休息を促すように、一つ一つを緩慢な動作として見せて。] 私は御座います。 愚かしいと笑われるかもしれませんが、 魂が尽きるあの時に、私は確かに死神へと希いました。 ―――…未だ、と。[選んだ茶葉は香り高い紅茶。香りと質感より量を調節し、注ぐ湯で一気に葉を開かせ、馥郁たる馨が空間に溢れた。]
(135) 2014/07/14(Mon) 01時頃
sol・la
ななころび
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