[子供が子供らしい事をしながらも、勉強にも力を入れていった。
……と言っても堅苦しいものでは無く、何気無い遊びの延長で楽しみながら学習していく。
語学・文学・算数に理科社会、日常生活や会話に本等の知識をメキメキと吸収し理解出来れば、それが勉学に生かされる。
故に要領良く学習出来ていた様に見えたのだろう。
ヒューはそんな自分より理解するスピードは遅かったのだけど。
彼は分からない所は投げ出す事は無く、懸命に考え噛み砕きながら、コツコツと積み上げながら努力するタイプだった。
そんな懸命な彼に、自分なりに理解してる所を教えて手助けをしていったのは、此方にとっては当たり前の事。
此方が教えた事を理解した瞬間、表情が表に出にくいヒューの瞳が、輝いた様に見えていたのは自分だけだろうか。
ともあれ、この刹那の表情が見たくて。何よりも、知識を共有出来たのが何よりも嬉しかった。]
(135) 2015/11/18(Wed) 20時半頃