…お前、喋れないのか?[ 肩の上で危なげなくバランスを取りつつ、男の爛れていない方の顔をじーっと見つめた彼が談話室へ来るのは度々目にしていたが、未だ声を聴いた事はなかった。モナリザとはまた違った鉄さびの香りを感じ、中は機械なのだろうと当たりをつけつつも、意図の読みづらい彼はどうにも気になる存在であったのだ *]
(134) 2020/08/23(Sun) 23時半頃