人狼議事

155 【身内】砂煙の村


【人】 伝道師 チャールズ

[――考えんようにしていた、と。そう言った方が正しいか。そりゃあそうだ、考えてしまえば、そこから自ずと答えが出てしまうから。
骨ばった貧相な男の餓鬼に触れた所で、何も楽しくなんざ無い。それでもあの時確かに、そう願う気持ちがあったのだと……認めざるを得なく、なってしまうから。]

 大人は狡いモンなんだよ。お前さんもそのうち、狡くなる。

[きっと五年後十年後、坊主はこの時の事を忘れたいと思うのだろう。父程も年の離れた男に、こうして好きだと宣った事を。
"おとなだったらよかったのかな"、あぁまったくその通りだ。もしも坊主がもう少し歳を食っていて、色んなしがらみを知っていれば。その上でなら、自分はもう少し、臆病にならずに済んだのかもしれない。

そう、もっともらしい理由を捏ねてはいるものの、要は自分が怖いだけだ。坊主が間違いに気付いた時に、自分だけが引き返せなくなるのが――怖いだけだ。]

(134) 2015/04/11(Sat) 23時頃

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