― 火事現場・鎮火 ―
[11分後、鎮火したのを確認すれば、周囲の人は揃って肩を落としてホッとした。
雪が炎を緩和したおかげか、早めに消火活動を始めたおかげか。被害はさほど広がらずに済んだように見える。
となると、今度は怪我人の搬送だが。これは土地勘がない自分には不向きだ。
ただ軽傷で一旦公園に集められている人達の方へと何か手伝えることはないかと向かってみた。]
あー喉がイガイガする…。
そういえば、さっきの女の子。
……どうしたかな?
[髪や服に染みついた煙の匂いに顔を顰めながら。頬や手は煤で汚れているが、鏡などないし怪我も軽い火傷程度で気づかずに。
公園に着くと、手伝えることはないかと聞く傍ら。きょろきょろと、先ほどの女の子を探してみたり。
以前雪遊びの際に借りたハンカチは、コートのポケットの中。見つけたら、返せないかなと。]*
(133) 2014/01/26(Sun) 22時半頃