『 ・LR考察余談 剣の王について
---時聖霊聖堂で帰還術式を組み上げる手筈は父の遺言通りだ。アマトにも、『ルーベリオンかカーライルが滅ぼされたら動け』と常々教えている。僕たち兄弟がどちらもやられない限り無事に遂行されるだろう。
…結局、数十も前、剣の王を未来へ飛ばす際に殉職した父の仇はアマトに言わず仕舞いだ。同じ東方の暗殺者、の情報だけで名前も無い。父の顔も知らないアマトにいきなり父の仇と云われても実感もわかないだろうし…。
不安要素は、想像も付かない未来を生きる剣の王が、真に王たる資質を備えているか。教団員は妄信している。最も元々の地位を鑑みれば当然か。
アマトならどうするだろう…意外と捻た所もあるから、剣の王を前にしても、見極めるまでは素直に鞘を渡さない事もありそうだけど。戦力的には四の五の言わずさっさと鞘を渡したい所だ…』
― 断章/研究レポート 了 ―
(133) 2014/08/16(Sat) 19時半頃