が …ッ ぁあ あ ア、ぁ[掻き毟る様に喉を、胸を押さえて。苦しい 苦しい 苦しい 苦しい頭の中にはそれだけしかなかった。パキン。床を転がり激しく暴れていると、左ポケットから軽い音がした。それは、襟元から外した通信機のマイク。もう使う事も無いと思って、音量を最小まで下げてポケットへと仕舞っていたのだった。微かに雑音を拾っていたそれももう壊れて。仲間の通信機には砂嵐だけが乗る。]
(132) sunao 2010/04/28(Wed) 21時半頃