[先程まで見えていた幻影は、実体はあっても温もりは無いものだった。今触れているラディの手は、温かで柔らかくて。魔女である彼女の方が、自分にとっては余程安らぎを与えてくれるのだと何度目か分からぬ実感を抱きながら]俺だって、出来ることは増えたからね。多少の悪戯くらい、どうってことないよ。[ラディの言葉からして、あの幻影も魔獣もここの主の仕掛けたものなのだろう。性格悪いなぁとは思うものの、ラディが心配してくれたからまぁいいや、と微笑んでから]
(132) 2018/03/21(Wed) 00時頃