[本当は、と打ち明ける彼女の声>>122。その小ささが却って重味を増させて、疑うべくもなかった。]
そう……でもね、どんな時だって。
神様は、逃れる術をどこかに用意して下さってるわ。
わたしもね、もう此処で死んじゃうんじゃないか、って思った出来事があったけれど、今は無事にエリアスちゃんとお話できてるもの。
[そっと頭を抱くようにして、囁きかける。]
わたしの言うこと、信じてくれる?
[初めから全部信じるのは、きっと難しいだろうけれど。
もう一度、彼女の手を取った。]
……くすくす、大丈夫よ。
それとも、エリアスちゃんのお部屋に移る?
わたしはどちらでも、構わないわよ?
[彼女の慌てよう>>127を何でもないことのように受け流す。だって、実際そうなのだ。見られ、聞かれたとしても。ヒトの記憶や認識なんていうものは曖昧であやふやで、触手の生み出す幻覚にかかれば簡単に操作できてしまうのだから。]
(132) 2016/12/08(Thu) 01時頃