212 冷たい校舎村(突)


【人】 寡婦 パピヨン

[何があったの>>106

そう問いかけられていたとして。
それが髪を切る前であれば、傷をつける前であれば
私は泣きながら、弱音を吐いたかもしれません。

でも、今はもう、それすらも出来ないんです。
過去の自分を全て棄て去って、俯きがちで
そういう生き方を選んだのは、私自身。
弱音なんて、誰に吐けましょうか。

──── ああ。いいえ。
"全て"は、棄てられませんでした。
私の手元に残った、たった一つの女らしさ。

青い髪飾りは、未だ。
勉強机の上に、未練がましく飾られた、まま*]

(132) 2017/03/08(Wed) 22時半頃

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