[蜂蜜とワインとお湯、それに柑橘類。>>121
そのレシピをトルドヴィンは知らなかったが、材料を聞く限りは美味そうに思えた。]
……それは、飲んでみたいものだな。
[ワインというものは、トルドヴィンの星では作られていなかったが。地球から来た客人が女王に献上したことがあった。その芳醇な香りをいたく気に入った女王がふらふらと城から出ようとしたので、側近総出で止めた記憶がある。]
君は作り方を知っているのか?
材料が手に入ったら、是非とも……
[言いかけて、女史の手の中のカップを見た。]
…………。
[まあ、その材料なら入れすぎて困るということはないだろう。甘くなる分には大歓迎だ。]
是非とも、いただきたいものだ。
[妙な間が空いたが、男はしっかりと頷いた。]
(132) 2020/08/26(Wed) 22時頃