[俺の頼みを聞いたラディからは仕方ないと吐息を零された後、許可が出たのに笑顔を浮かべ、しっかりと頷いた後]ありがとう。出来る限り怪我しないように頑張る。上手く出来たらご褒美とか出たら嬉しいな。[そう言うと、そっと手を離して。目を閉じて、自分の中に巡り宿り続けるそれに意識を向ける。俺の人生の大半、肌身離れず在って。俺の魔力を携えたそれを、体内の異物としか考えていなかったから自力で魔法を発動できなかった。考えてみれば、俺にとって唯一無二の媒介だったのに]
(131) 2018/03/23(Fri) 22時頃