せんぱい、駄目、すよ、そんなの。そんなこと言われたら、俺、せんぱいのこと、[抱いてしまう。治療だと、彼が求めたのだと理由をつけて、内に宿る欲望に身を任せてしまう。 言葉裏腹、伸ばした手はキルロイの頬を撫ぜ、首元に回る。 鼓動が身体のうちから耳を突き破りそうだ。 欲しい。欲しい。全身が彼を求めて止まらないのは淫気のせいだと、また正当化してしまいたくなる。]薬、飲みませんか。[これが最後の理性だ。 それよりも雄を求められたなら――もう。]
(130) 2016/06/14(Tue) 22時頃