………………。
俺、ガキじゃねーし。
[不服そうにそれだけ呟いて、受け取った飴を口に放り込む。
明らかに自分よりも重い男を引きずるなんて面倒だけど、生存者の回収も大事な任務だって、神影さん言ってた気がするし。]
神影さん。ケイイチです。
なんか真っ赤な兄ちゃん拾ったんで、ミナカタせんせの所に運んで来ます。
[インカムに一応連絡を入れて、よっ、と気合いを入れながら男の下に潜り込む。足を地に着けた形で上半身だけ背負いこんだ。
これぐらいは苦にもならない程度には鍛えられてることに自分の成長を感じつつ、ずーるずーると来た道を引き返して行った。
全く訳の分からない奴だ。
どうして全身熱くて血まみれなのかとか、名前だって聞けてないし、ガキ呼ばわりした事も訂正させないといけない――だから、目覚めるまでは側に居てやってもいい、なんて思いつつ。]
……何これ、あっま。
[前払いの報酬は、いちごみるくの味がした。*]
(130) 2018/02/20(Tue) 19時頃