[あながちそうではないと言われれば、パチリとひとつ瞬いて、少し首を傾げてみせる。少しの間とその笑みは、まるで何か知っているようで。ほんの少し興味がわいてしまう
けれどそこを突き詰めてしまうのはいささか品にかけるか。しばしの思案の後に、不思議そうな視線を投げるだけにとどめる。話したがりの男ならば、傾げた首を見て話し出すだろうと思ったから
聞こえた小さな笑みには、自分の姿がどう思われているかなんてわかるはずもないので、僅かにムッとしそうになるのを懸命にこらえる]
あなたの記事が見れるのを心待ちにしているわ
他の人なんかより、素敵な記事が書けますように
[柔らかな笑みは先ほどまでの"人当たりのいい"それとは違って見えて。無意識のうちに肩が降りる。指先を取られれば視線は自然とそれを追ってしまう。私の手が上がったのか、かれの頭が下がったのか。一瞬止まった思考ではそれを認識するのには少し時間がかかった。
だって、少し意外だったから。あなた以外と女慣れしていたのね。口には出さず、胸にしまって。しばしその指先を見つめてしまう]
(130) 2017/01/05(Thu) 23時半頃