[そうこうしていると店に到着する。
外食というものをあまりしない――無論、たまの外食がジャンクフードであることなどほぼない――彼にとって、当然のごとくそこは訪れたことがない店で。
しかし。店の佇まいには酷く「味がある」と、その時思った]
……なんだか、いいな、こういうのは。
温かみがある。
[普段は「上品」な店にしか行かないが、こういうのも別に嫌いなわけではなかった。
さて、麻倉のオススメ>>39でもあるトマトラーメンを注文すれば、程なくして注文の品が届く。湯気を上げる赤いスープに、麺の色が映える。ごくりと喉が鳴る。]
頂きます。
[若干場違いと言われても文句の言えないほど丁寧な食前の挨拶をして。一口、口へ運ぶ。
美味い。
美味しい、というよりは、美味い、という形容が最初に思いついた。]
いいな、ここ。薦めてくれてありがとう、麻倉。
(130) 2015/03/29(Sun) 19時半頃