[邪魔してしまおうかと考えていれば、しゅるりと触手が引き上げられる。
何本かの触手が勝手に追ったけれど、本体にたどり着く前にレティーシャ自身が動く]
ふふ、おたのしみだったのね。おにぃさま。
[路地から出てきた彼を笑みで迎える。>>125
月光の下で隠そうともしていないから、白いワンピースの胸元がいくらか汚れているのも、少し乱れた金髪も、足を伝う体液も全部見えているだろう。
常より血色のました頬をするりと触手で撫ぜれば、どんな反応をしたにせよ、もう一本の触手で彼の背中をなぞっていく。
彼から漂うにおいは知っているもの。
それから一部、知らないもの。]
今夜はたくさん、いるのね。
――うれしい。
[ヴェスパタインの背中から腰へと触手は動いたけれど、こちらへ受けられる視線の熱のなさにそれ以上に衣服をまさぐるようなことはせず、臀部をするりと撫でてから離れる。
それから、彼の出てきた路地の方へ興味をむけた。**]
(129) 2016/12/10(Sat) 17時半頃