[しかし、その後で耳にした>>@93にころころと変わる表情を、満面の笑みで固定した。
やった! 自室はあるんだ! 床の上でいいからごろりと横になれる!
彼女の師匠は住所不定のヴァンパイアハンターである。
そんな彼についていくには、同じく住所不定になる必要があるが、如何せん彼女は新人。どこの業種でも新人は給料が安い。従って、仕事の無い日は東京三鷹市の激安牛丼チェーン店の深夜バイトを入れて生計を立てている。そしてアルバイトをするには住所が特定されていなければならず、自転車で十五分のところに四畳半風呂なしトイレ共同で家賃三万五千円(事故物件)で借りている。
だから知っている。
疲れて帰ってきて、壁天井のある生活のなんとも心地良いことを。
そんなことを考えていると、>>120で盗み見にしていたのが、>>@93とバレて]
い、いや、なんでもないですよーぅ?
[語尾を上げて誤魔化すが、誤魔化しているつもりなのは本人だけだったりします。
それはともかく]
是非部屋に案内してください!
[ずずいと顔を近づけて懇願した]
(129) 2014/11/01(Sat) 21時半頃