―宴会場・ナンシーのドォォォォォォォォン直後―
[立ち上がってみたものの、あまりにも皆が複雑にツイスターしていて、どこに手を差し伸べていいかわからず。
ただおろおろと時間を過ごしているうちに、徐々に視点が下がっていくのを感じた。
着流し風の浴衣。
腰の帯も緩く、少しずり落ちるように感じて、ようやく体が元に戻っているのだと気付く。
喜びを感じたのも束の間、]
―――きゃ、ぁ…!!!!!!!
[ぶかぶかの浴衣にズレる帯。
その帯に締められて固定されていた前が乱れて、
なだらかな丘が懐から少し顔を覗かせたかもしれない。
慌ててしゃがみこんで、そのまま後ろを向いて帯を巻きなおす。
幸い、皆自分たちのことで精一杯で、こちらに気付いた者は恐らくいなかったんじゃないかと思う。
いや、いなかったことにして欲しい。]
(129) ぶんちゃん 2012/06/26(Tue) 23時半頃