【人】 安全保障局 アラン

― 共同墓地 ―

[セージグリーンが涙に濡れて、追い詰められる様に妙な高揚感が胸を満たす。
自律に生きてきた筈だが、彼に強いる時はいつも疼きを覚えた。
自分には薄いと断じていた情欲さえも彼は容易く司る。>>119

摘んだ尖りを挫き、赤く熟れた所で胸を反らす彼に潰させた。
下肢に溜まる熱欲は、喘声が零れる度に硬度を増す。]

　感じやすいのだな。
　――…だから、駄目なのか？

[態とらしい言葉で聞いて、的の外れた問いを投げる。

視界に納まる彼の赤い舌が己を酔わす。
睨みつけるばかりの幼い仕草が喉を乾かす。

血の香りよりも余程狂おしい飢餓だ。>>120]

(128) momoten 2014/02/09(Sun) 19時半頃