―― 移動中 ――
[ 人気のない廊下を 並んで歩く最中、何か会話はあっただろうか。
それとも 静けさを楽しんでいただろか。
月明かりが照らす横顔に ちらと目を向ける。
第一印象は クールそうな人。
そこから 慎重で警戒心が強そう?とか思ってたら、
いざ口を開けば辛辣で、遠慮なくハッキリとした物言いをするのを知った。
ならば冷たいかといえば そうでもなく。
優しいとは言えない程度に 素っ気ない。
僕に対して興味がなさそうなくせに、なんだかんだで跳ね退けられない。
だからこそ 興味を持たせてみたくて、思った通りにいかなくて。
それが更に面白く感じて 惹かれる。
彼の許容できるセーフゾーンを見極めつつ、より先輩のことを知るためにわざとらしく甘えてみたり、小さな挑発を交えたり...なんて行動を取りたくなる自分がいる。
認知すれば、はた迷惑な と呆れるも、自重する気は皆無で。]
(128) 2015/01/26(Mon) 17時半頃