−大広間−
[先輩2人と共に大広間にやって来た彼は、なるべくムパムピスの後ろから、目立たないように控えめに料理を皿へと移していく。ビーフシチューと、パンを2個。1個は肩に乗っているチュロの分]
[談話室へ戻ろうと、大広間の出口へ向かえばその途中に「わっ!!」と大きな声(>>99)。驚き肩を小さく揺らす。幸い昼食は無事だったようだ。先輩2人がもし何事かとこちらを伺えば、「大丈夫です」と控えめに答えるだろう]
[声のした方を振り返れば、どうもその声は自分に向けられたものではないようで。何の気なしにぼんやりと眺めてみれば、上級生か同級生か判断に迷う少年と少女(>>102)。同い年にも見えるが見覚えのない顔なので、恐らくは二年生か]
[自分もいつあんな風に、他人からの攻撃を受ける時が来るか分からない。自分のような大人しい者など格好の標的だろう。そう考えると怖くなってしまう]
[尤も、彼は今の所他人から標的にされる程目立ってはいないが。それでもあの現場を止めたくて、でもそんな勇気など無くて。なんとなく居心地の悪い気分になりながら、先輩2人がこれ以上大広間に留まる様子が無いのなら、「行きましょう」と急かすだろう]
(128) 2015/02/01(Sun) 20時頃