144 seventh heaven


【人】 奇跡の子 カリュクス

[映る自分の姿が歪んで、いつの日かの母の姿が投影される]

 母様、罪深き私をお産みになった母様。
 私に力を貸して下さい。

[波紋が広がり、ひろがり。水が跳ねた。
微笑めば母も微笑む。それを丸ごと掬って、口に流し込む。一粒も落とさないように、そっと。水が体をまわれば、力が溢れるのを感じた。そして持っていた小瓶に水を入れる。透明な水色の小瓶が二つ出来あがった]

 あぁ、でも母様、女王も分かっているようです。
 私の与えられたのは、そう
                    『 強欲 』

[母様の口がその二つの文字をなぞる。それを見てカリュクスは目を細めた**]

(127) 2014/12/25(Thu) 19時半頃

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