[映る自分の姿が歪んで、いつの日かの母の姿が投影される] 母様、罪深き私をお産みになった母様。 私に力を貸して下さい。[波紋が広がり、ひろがり。水が跳ねた。微笑めば母も微笑む。それを丸ごと掬って、口に流し込む。一粒も落とさないように、そっと。水が体をまわれば、力が溢れるのを感じた。そして持っていた小瓶に水を入れる。透明な水色の小瓶が二つ出来あがった] あぁ、でも母様、女王も分かっているようです。 私の与えられたのは、そう 『 強欲 』[母様の口がその二つの文字をなぞる。それを見てカリュクスは目を細めた**]
(127) 2014/12/25(Thu) 19時半頃