95 天国に一番近い島


【人】 放蕩者 ホレーショー

―BAR Sylvania―

[はたしてBARにはお目当ての人物はいたようだ。
しかしこちらを歓迎しない反応もある。
男は口元でにやっとばかりに笑ってみせるが特に気にした風もない。]

おーぅシーシャじゃねぇーか、元気してたかぁ?
ん、Close?夕方から?
あっはっは、まぁ、気にすんな。俺とお前の仲だろう。
[一体どんな仲だというのか、そんなことを言っては豪快に笑っている。
しかしそそくさとその場を逃げ出そうとする相手を、無理やり捕まえたり留めたりしないのもまた、この男であった。]

おー思いついたかー
はっはっは。
[思い出した、ではない、用事を思いついたらしい相手の言葉に笑いつつ、すれ違うようにカウンター前のスツールにどっかと腰を下ろす。
男は自分自身にかけられた疑惑も、それが原因かこの気のいい店員に苦手とされているのも、重々承知していた。]

エフェドラ、一杯頼むわ。
ん?なんでもいいさ、任せるよ。
[ちなみにエフェドラに自身の酒が旨いと思わせていたとしたならば、その原因は大方この男にある。]

(127) 2013/09/02(Mon) 14時半頃

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