―5月4日夕方、とある町角―
[ザワザワした空気が落ち着かなくて、ついついまた外に出てしまった。本当は、家の中にいたほうが良いのだろう。しかし、こうやって歩いているうちに知り合いに会えるかもしれない。そう思うとまだ会えてない知り合いたちが心配でいてもたってもおられず、こうやって外に出てしまった。恐怖かなんなのか、いつもとは違って歩くペースは速い。皆、無事なんだろうか。そうやって見回してみれば、よく知る人影。こんな時にも掃除をしてるなんて、と彼の仕事に対する姿勢に感心しつつ声をかける。]
ラルフさん!
よかった 無事で。
[思わず会えた安否を確認したい人たちの一人。安どの笑みがこぼれ、ついつい大声をだしてしまった。現状や、町の雰囲気が自分のペースを狂わせ、平然としていられないことに少し悔しくなった。]
(127) 2013/07/27(Sat) 00時頃