[身体に杖を突きつけられる。
上手く息が出来ない。喉が嫌に乾いて、気持ち悪い。
わたしは、チアキの足元へと杖先を向けた]
……っ、
チアキはわたしがマグルなら、殺せるの ?
わたしが純血なら、生かすの ?
[純血主義の闇の魔法使いたち。
スリザリン生のなかにも、純血主義は、300年前御伽噺が終わってからも、受け継がれていると寮長が云っていた。
ホグワーツ生が闇の印を打ち上げて、何かの目的を成し遂げるために動いている。
それが真実として、杖と共にわたしに突き付けられた]
わたしが、わたしだから、殺すんでしょう
……そしてそれを、あなたは躊躇ってる
[杖先は向けられたのに、呪文を唱える素振りをしない。
貴方は、きっとまだ迷っている。迷っていなければ、無防備なわたしが杖を出す前に、攻撃を仕掛けてきているはずでしょう?*]
(126) 2016/02/13(Sat) 22時頃