[鼻をつまみながら、素っ頓狂な呻きを上げる坊主(>>122)を見下ろして。さっきまで泣いていやがったくせに、その反応が愉快で愉快で、ついつい手に力が籠ってしまう。
歯を剥き出して睨み付けてくる坊主には、口を歪めて鼻を鳴らして。
"泣きたい気分にならなきゃいいんだよ"、と。少しばかり無茶な事を言ってやった。
本当なら、泣かせてやるのがいいんだろうが。しかしどうにも、泣いてる餓鬼の扱いが分からんモンでね。]
……泣き虫が。
だがもしも、そいつを食って俺が死んじまっても、墓の前では泣くなよ。
[からかうように言われた(>>123)モンだから、こっちもまた軽口を返す。
今朝、雑貨屋に行く前のような。何年も続けてきたようなこんなやり取りが戻ってきた事に、内心少しホッとしながら。
――それでも、その時とは確実に違う坊主の表情に。またひとつざわりと、胸を引っ掻かれながら。]
(126) 2015/04/11(Sat) 17時頃