[そのまま踵を返されてしまえば、氷室にそのつもりがなくとも”避けている”ようには見える。そう、怖い噂話を聞いてそっと避ける女子の如く。だから辰美は、去り際の背中にこれだけ言った。] お前さ。無理しなくていいから。[無理して友人でいなくていい。そこまで言うと引き留めてしまいそうで別にそれは、辰美の望む事ではなかった。断片的な言葉だけ投げて、辰美は別方向へ歩き出した*]
(125) 2020/06/16(Tue) 07時半頃