>>124
いや、大丈夫、なんだが。
……俺は、あまり参考にはならないと思う。
[インタビューというものは、大概、画期的な意見や斬新な見解を求めるものではないだろうが、彼としては、それにしたって自分はインタビューに向く性格ではないと自覚している。
それでも、目の前の記者がそんな動揺を察したのか丁寧に名乗ってくれたのを聴いて、こちらも名乗り返した]
ラルフ・クロッカスだ。
[しかしそれに続く質問にはしばし頭を悩ませる。行動範囲は広いが、人間関係は広いといえたものではない。
彼に想像がつくのはふたつだけだった。
生憎、当たり障りのないことをサラリと思いつくほど器用でもない。
あまり、こういった質問向きの答えではないかもしれないが、と前置きして続けた]
たぶん、魔法研究所のセンセイたちが、調査し始める。
あとは、しばらく塔周辺の警備が増える……すまない、やはり何か違う気がするな。
[困ったように首をかしげた]
(125) 2011/09/23(Fri) 21時半頃