――『森の真珠』勝手口付近→大衆食堂――
[(>>85で)声をかけた女性(>>75)は、『森の真珠』の宿へ向かっただろうか。
ヴェスは勝手口に回る。呼び鈴を鳴らすと運良く直接主人が出て来た。
やっと来てくれたかと彼は言って、中に入れと手招く。
生憎精密な道具は携帯していないので、見積もりと応急処置だけをして。
続きは次回にと告げ帰宅しようとすれば、子供の頃からよく知っている主人は、食堂で夕飯を食べていったらどうかと勧める]
でも姉に、ここへ寄ると言わずに出て来てしまったので。
[一旦は断りかけた。だが、ちょうど今『White night』方面に出前を届ける者がいるから、伝言させようと主人が提案。折り返し修理に必要な道具も取ってこさせたら、一石二鳥ではと]
はあ、それなら……たまには、いいかな。
[その時嵐の予感のことは、すっかり失念していた。提案に乗ったのは、大物納品をすませた開放感と、頼まれた修理を長らく待たせていた後ろめたさがあったから。ヴェスは食堂に向かった。
食堂には、看板娘のスージーを始めとして、幾人かは見知った顔が。いつにない客もいるようだが、聞き覚えがある声が混じっている気がして…?]
(125) 2017/08/11(Fri) 21時半頃