人狼議事

279 宇宙(そら)を往くサルバシオン


【人】 意匠造形 シルク

[ 酸素もなければ艦艇のライトさえ届かぬ虚の奥、装備した光源のみが頼りだと思ったが、どうやらこのガスには僅かに発光する性質でもあるらしい。
 未だ数歩先を見通すことはできないが、手の届く周囲の状況を把握するには十分だった。
 地表と変わらぬ、鈍い黒に覆われた岩肌。極僅かな支燃性が何らかの要因によって発動し、空洞でもできたのではないかというのが隣の研究員との間で交わされた仮説だ。
 周囲も同様の結論に至った者が多いようで、万が一の危険性に先頭に立つ者が隊長へと進言しようとした時、我々は最奥へと辿り着いた。

 そこは、ひとつの部屋のような空洞だった。
 何かに包まれるような感覚に、先程までの警戒が僅かに緩んでしまう。

 そう、まるで。胎の中にいるような。


 ――目が合ったのは、その時だ。]

(124) 2020/08/26(Wed) 21時半頃

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