[あ、この空気なら逃げられるんじゃないかな!
そう思ったのも、室内で何やら熱い抱擁が始まったからで。
わっはっは腐女子大歓喜。とか何やら似たことを考えている人間が同じ空間にいる>>107とは露知らず、死相の浮かび始めた顔で光景を眺める。カオス。
コソコソと、若干立ち位置を稲庭の方へとさりげなくを意識して移動してーー再度、オカマに悪い人はいないらしい。
と、そうもうまくはいかなかった。
自分を示す言葉>>119に、ビクゥと露骨に硬直する。
反射のようにぎこちない笑みで振り返って、口からこぼれ出た言葉は、]
は、はい、じょーぜんすえあきでひゅ……
[この時、…の頭から抜け落ちていたこと。
@目の前の男子生徒ーー清瀬とやらに、名を名乗っていないこと
A目の前で示されているのが、ついさっき遭遇して、早くも再会かと認識したばかりの安城青年だということ
その2つを、またも向けられた爽やかな笑顔>>123に漸く思い出してーー]
あ、はは、あ、んじょーくん、さ、さっきぶり…………
[ああ、もう、泣きたい。]
(124) 2014/10/16(Thu) 09時半頃